亜鉛ダイカスト

亜鉛ダイカスト部品の例
亜鉛ダイカスト部品(金具・小型ハウジング)の例(イメージ図)

亜鉛ダイカストは、亜鉛合金を金型に射出して成形する工法です。融点が低く湯流れがよいため、薄肉で細かい形状を再現しやすく、めっきとの相性もよい材料です。金具、ハンドル、ロック部品、小型ハウジング、装飾部品などに使われます。

亜鉛ダイカストの特徴

特徴 内容
精細な形状 薄肉・細かな文字や模様、小さな穴などを鋳造で再現しやすい
めっき性 クロムめっき、ニッケルめっきなどの装飾めっきに向く
金型寿命 鋳造温度が低いため、アルミ用より金型寿命が長い傾向
ホットチャンバー 射出部が溶湯に浸かった方式で、成形サイクルが速い
注意点 比重が大きく(アルミの約2.5倍)、重量が増える。高温環境ではクリープ(変形)に注意

主な亜鉛ダイカスト材質

材質(JIS H 5301) 海外で近いとされる材質 特徴
ZDC2 Zamak 3(ASTM AG40A) 最も一般的。寸法安定性・めっき性がよい
ZDC1 Zamak 5(ASTM AC41A) 銅を含み、ZDC2より強度・硬さが高い

ほかに、より強度の高いZA合金なども用途により検討されます。

表面処理

亜鉛ダイカストは、めっき(クロム、ニッケル、亜鉛)、塗装、化成処理などで仕上げることが一般的です。装飾めっきの外観は、鋳肌の状態や研磨工程に大きく左右されるため、外観基準と限度見本をご注文前に取り決めます。

→ 後加工・表面処理について

アルミダイカストとの使い分け

よくある質問

亜鉛ダイカストとアルミダイカストはどちらが安いですか?

部品の大きさと重量によります。亜鉛は材料の比重が大きいため大きな部品では材料費が増えますが、小型部品では成形サイクルの速さや後加工の少なさで有利になることがあります。図面と数量をそろえて比較してください。

RoHS対応の材料証明は出せますか?

必要な書類の種類(成分表、RoHS分析、めっきの成分など)を見積もり時にお知らせください。対応できる範囲を確認したうえでご回答します。